京銘竹について
「銘竹」とはかげぼししたり油ぬきしたりして美しく加工した竹のことをいいます。
「銘竹」の種類には,胡麻竹,角竹,紋付竹などがあります。
それぞれ時間と手間をかけてつくられて,建材用銘竹,袖垣,竹工芸品などの材料になります。
その中で、「京銘竹」とは京都で生産される建築用や装飾品用などに用いられる竹材のことをいいます。
京銘竹の種類には、白竹・図面角竹・亀甲竹・胡麻竹があります。
雨が多く、寒暖の差が大きい京都の気候は竹作りに向いているので、
非常に美しい竹を生産することができます。
白竹(しらたけ) |
|
---|---|
![]() |
9月〜12月に伐竹された竹を火あぶりにより油を抜き天日で干し |
図面角竹(ずめんかくちく) |
|
![]() |
筍が地上に顔を出してから柔らかい内に木枠に入れて四角の竹にした後、硫酸と砂などを混ぜた液を特殊なハケで棹につけます。すると、この溶液の作用で棹に模様がつき、写真のような模様がつきます。 |
胡麻竹(ごまだけ) |
|
![]() |
竹の上部を切り取り、残った枝を全て枝打ちし半枯れ状態にすると、光合成による栄養分が作れなくなり、稈面全体にきれいな胡麻状の斑点が現れます。 |
亀甲竹(きっこうちく) |
|
![]() |
孟宗竹の突然変異により、写真のように亀の甲羅のような形になるので亀甲竹と言われています。 |